基礎編 2. 金利の期間構造
2.6 イールドカーブの構築方法(2) Bootstrapping + Interpolation法
2.6.4 Pillarの決定
データソースと時価評価基準日が決まると、イールドカーブのPillarが決まります。Pillarとは、カーブを描く為の基準となる期間(時点)を言います。他にもNodeとかTermという言葉も使われる事がありますが、以下Pillarを使います。 通常、O/Nから1Week、2 Week、1Month、3Month、6Month、1Year, 2 Year、… 5,7,10,15,20,30、40Yearsといった時間のシリーズです。
データソースが金利スワップの場合、満期日だけでなく、すべての固定金利のクーポン日もPillarに含めます。例えば、15年と20年の金利スワップがデータソースとして選ばれた場合、20年の金利スワップの固定金利キャッシュフローが15年と20年の間に複数存在しているはずです。それらもすべてPillarとなります。
また、各商品のスタート日(Effective Date)もPillarに含めます。LIBORやスワップの場合は、通常2営業日後がスタート日になるので、その日もPillarに含めます。FRAでは、フォワード期間のスタート日とエンド日をPillarに加えます。金利先物は、最終清算日の2営業日後がスタートとなる預金を対象商品としているので、その預金のスタート日とエンド日をPillarに加えます。
そして、そうやって取得したPillarを、商品間で重複した日を取り除き、期日順に並べます。データソースとして、期間40年の固定金利年2回払いの金利スワップが選択された場合、少なくとも80個のPillarが設定されます。 そして、これらのPillarが、後で述べるInterpolationの結び目(Knots)になります。