2. "Implementing QuantLib"の和訳
Chapter VIII The Finite-Difference Framework (有限差分法のフレームワーク)
最後のChapterで書こうとしているのは、有限差分法のフレームワークですが、QuantLibライブラリーの中では、最初に開発を始めたものです。もちろん、当初はフレームワークといえる様なものではありませんでした。それは、あるオプションの価格計算アルゴリズムの中に書き込まれた、プログラムコードの塊でしかありませんでした。
それ以降、そのプログラムコードの中で再利用可能な部分を再構成し、それがだんだん複雑になって行きました。最終的にそのフレームワークは、応用が困難なレベルにまで複雑化してしまいました。数年前に、新しいバージョンのフレームワークが導入され、そこでは2次元の有限差分モデルが加えられ(古いバージョンには無かったものです)、よりモジュール化された構成が取り入れられました。
この2つのバージョンは、今の所、まだQuantLibライブラリーの中に共存しています。このChapterでは、その両方について説明しますが、新しいバージョンがいずれ、古いバージョンにとって代わることを望んでいます。
<ライセンス表示>
QuantLibのソースコードを使う場合は、ライセンス表示とDisclaimerの表示が義務付けられているので、添付します。 ライセンス