基礎編 3. スワップ 

3.1 イントロダクション

スワップに関しての話題は非常にたくさんあります。スワップの種類、取引形態、取引実務、時価の計算、リスク量の計算、ISDA統一契約書、会計手法、さらに、リーマンショック以降の規制強化の流れの中で、CCP(Central Clearing Party)への決済集中義務、証拠金規制(Margin Regulation)、SEF(Swap Execution Facility)の使用義務、取引報告義務(Trade Repository)など。それぞれのトピックについて、多くの文献が出ているので、同じような説明は避けたいと思います。 

そこで、教科書的な文献にはあまり説明されていないトピックに少し触れたいと思います。 そこで「スワップ取引が、登場してから非常に短い期間で急拡大した理由」について、私見をまとめてみました。そしてもう一点、急拡大の過程で、様々な問題が発生しましたが、それについても私見を述べたいと思います。あくまで、自分の業務経験からの私見であり、当事者に広くインタビューしたとか、詳しくデータ分析したものでもないので、仮説程度のものでしかないとご理解下さい。 

 

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